ロコココラム第3回 マリー・アントワネット・スタイル展リポート

ロコココラム第3回 マリー・アントワネット・スタイル展リポート

ロココ文化を体感。マリー・アントワネット・スタイル展リポート。

ドレスに、宝石に、もちろん絵画も!


マリー・アントワネット・スタイル展。私は8月1日の展覧会スタート日に会場である横浜美術館へ行ってきました。わたくし、甘く見ておりました・・・オープンが10時なので9時半くらいに着けば大丈夫だろうと・・・大誤算!9時35分に着いた頃には、すでに数百人の大行列。。。ひえ~~~大失敗だと。

実は深夜バスで横浜へ行きまして、YCATのビルのスカイスパでゆっくり入浴して呑気にだらっとしてから、みなとみらい方面へ向かったのです。入館するまでに数十分。入館してから会場に入るまでにまた数十分。そして、鑑賞後のグッズ売り場の会計では1時間以上待ち。まさにアントワネット人気との闘いに明け暮れた日となったのでした。頑張りました!


会場に咲くロココな装い

実際、現場に着くまで若干、心配だったことがあります。それはおっさん一人でも浮かないだろうか??ということ。悪目立ちしたらいやだなと思いながら横浜美術館へ行ったのですが、そんなことはまったくの杞憂(きゆう)にすぎませんでした。


年齢層は10代からお年寄りまで。もちろん女性が多いのですが、わたしのようなおじさんや男性一人の方も多く訪れていたのです。気づいたことは、ロリータファッションに身を包んだ人が多かったこと、そしてなんとカクテルドレスのような装いで来場していた女性も何人か発見。


これは、マリー・アントワネットの世界観の一部になって楽しむということなのかなと。わたし美術展はよく行くんですが、これほどお客さんの幅の広い展示に行ったのは、初めてではないかなぁと感じました。



マリー・アントワネット・スタイル展の見どころ


まず、鑑賞しての率直な感想を述べておきます。


ズバリ、『とても良かった!』


ではなぜ良かったのか、その理由を見どころとして紹介していきます。


まずは、ドレスです。アントワネットが所有していたものは、ほぼすべてが革命のとき、市民に奪われてしまったのですが、当時、流行したドレスがそのままの形で展示されていました。

例えば「ローブ・ア・ラ・フランセーズ」。18世紀後半の代表的な宮廷ドレスで、左右に大きく広がったシルエットが特徴。何点も展示されていましたよ。この展示コーナーを観ているときに隣のお客さんたちが「ミシンってあったのかな?」と話しているのが聞こえてきまして、私もそうだよなぁと思って調べると、この時代はやはり完全手仕事!


フリルからレースなどもすべて職人の作業で仕上げていました。それを確認してから再度、間近でドレスを見ていると緻密な職人技と美しさに圧倒されたのです。



次に宝飾類。

なかでも通称『サザーランド・ダイヤモンド』。

これは1784~1785年にかけてフランス市民の間でも話題となった首飾り事件の元凶となったダイヤモンドの一部。


ダイヤモンド500個以上、2800カラットを超えるフランスでもっとも高額なジュエリーのひとつが絡む、アントワネットの失脚を狙った事件。詐欺師に名前を勝手に使われたアントワネット完全被害者の事件でした。

しかし、その頃には市民の間では、アントワネットは贅沢三昧の生活だからきっと本当は彼女が作らせたんだろうという思い込みが広がり、王室の権威を失墜させるスキャンダルとなってしまったのです。


その高価なダイヤモンドの一部であることにほぼ間違いないといわれるネックレスが素晴らしいのです。


そして囚われて最後の日を迎えるまでの王妃を特集したコーナーが印象に残っています。そこまでの華やかさとはまったく逆。王妃であった人が、囚人番号280で過ごした様子を伝えていました。斬首後作られたと言われている蝋製のデスマスクが激動の人生を感じさせます。

華やかさと悲劇、そのふたつの表情を併せ持つマリー・アントワネットのドラマを全身で体感できる展示でした。


ロココ文化、最期の輝きを放った王妃の人生をたどる展示としても非常に楽しめました。



購入したグッズ


大混雑のグッズ売り場で何とか購入した物を紹介します。かわいいバッグ類があったのですが私の財政事情が当時のフランス並みで・・・

図録です。かなりの人が購入していました。3800円。

これはですね、特設売り場だけでなく、美術館自体のグッズ売り場でも販売されていたので、図録だけ欲しいという方そちらに流れた方がいいかも。


青山デカーボのクッキー缶。缶の蓋にチャームがついています。2090円。

もう1種類ありました。色違いかな。


A4クリアファイル ジュエリー550円。もう1種類ありました。


初日は、とにかく会計が混んでいまして、1時間近く待ったと思います。今後は初日よりは落ち着いているかもしれませんが、休日などに行く人は覚悟していったほうがいいかも。

そうそう、グッズ売り場で何度か耳にしたのが、「傘はもうありませんか?」という質問で、すぐ売り切れてしまうようです。欲しい方は早い時間に行くのが良いかと思います。


マリー・アントワネット・スタイル展は横浜美術館で、11月23日まで開催中です。


次回でロココ・コラムはラストにしようと思います。ラストは、アントワネットを取り巻いた人々とおすすめの書籍について書いて終わりにします。



横浜美術館「マリー・アントワネット・スタイル」公式サイト

https://www.marie2026.jp/


執筆者


アオキマサシ

美術検定1級アートナビゲーター

昔、大阪と名古屋でラジオ局のディレクターを長いことやってました。

あいちトリエンナーレ2013メンバーでした。

書くことが好きです。

https://flat-artlabo.com/ 


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